「君、中学生だよね?ちょっとアンケートというか、質問に答えてくれると嬉しいんだけど」
あ、コレ答えてくれればあげるから。500円分図書券。
--これが私の生活を変えようとはそのときはぜんぜん思わなかった--
--始まり--
改めて私は目の前の女性を見やる。
(宗教の勧誘なら断ろう。全力で)
「あ、宗教のでも塾の勧誘でもないから。朝比奈中学3年のさん?」
え。
「ちょ、ちょっとまって、何で私の名前知ってるのよ?!」
「企業秘密v」
ふふふと相手は人差し指を口元に当てて笑った。
「で?どうする?」
「・・・・・・・もいいです。聞きます聞けばいいんでしょう?」
もうこうなりゃやけだ。(ぅわぁ)
「ありがとね。では早速。バトルに参加しません?」
「嫌」(約1秒)
「えー?」
ぷう、と彼女はふくれる。
「てか何ですかバトルって。名前を知らない人に言われても困るっての」
「じゃあ名前教えればいいのね?」
いやそういう問題でもなくて・・・
「私は羽璃。神候補の一人よ」
「針?」
ぼけてみたら怒こられた。
「羽璃! んで、私達は神様になる為にバトルに戦って勝たなきゃいけないの」
これが面倒なのよねー。とため息をつきながら羽璃は言った。
此処で疑問がひとつ。
「けどバトルっていったい何するの?」
「ん?ああ、何ていえばいいのかな・・・選んだ中学生に能力を与えて、その子達が戦うの。
で、ぜひ貴女にやってもらいたいんだけど。」
「ふーん。けどやっぱ私はー
「えっとぉ、何て言ったけ。君の幼馴染の佐野君?彼もこのバトルに参加するわよー?」
・・・・・・・・・・・え。
「えっと、ちょっとまって。清一郎が、このバトルに・・・?」
恐る恐る聞くと、あっさりと肯定された。
(何やってるのよあの温泉オタクめ)
「さぁ、どうする?」
「・・・・やるわ」
だってやるしかないではないか。清一郎がいるのだから。
「・・・一応聞くけど、なんか見返りとかってあるの?」
「あるわよー『空白の才』ってのが」
羽璃の話では、その才にはなんでも書けるらしかった。走りと書けば走る能力が。
泳ぎなら泳ぎの能力が。
けどね・・・と羽璃は続ける。
「それは良い人が書けばの話。もし悪い人が書けばそれは現実のものになるの。」
「それってやばいんじゃぁ・・」
「やばいのよね−。別に私は神になりたいわけじゃないんだけど。それだけはどうしても嫌なのよ」
けどよかった。と羽璃は笑った。
「何で?」
「はそんなことしないでしょ?」
「そりゃ、まぁ」
「だから選んだんだよ。のこと」
そう言われると少し恥ずかしい。
「まぁ何はともあれ。どうしよっか。能力」
「そういえば能力ってどんなものがあるの?」
コレはさっきから思っていたこと。
「んーそうねぇ。ざっとこんくらい?」
ぺらり、と1枚の紙を見せられた。
「ってなにこれ。多っ」
あまりの多さに思わず頬が引きつる。
「何でもいいわよー?ピンと来るものがあれば」
あっさりとした口調で言う羽璃。
くそう、人事だと思って・・・。
「・・・・んと、じゃあコレで」
私はしばらく眺めたあと、その能力を指差した。
「どれ?・・・ふーん?また面白そうなもの選んだわねー。いいわv
その能力、にあげる」
どんなことになるか楽しみだねvと言いながら私と羽璃は笑いあった。
私が選んだ能力。それは・・・
"キーホルダーを銃に変える能力"
--後書き--
始めてみました法則夢。
しかも主人公二人という無謀な物語。
うえきの法則にはまって早半年ですが。
なんていうか。愛で動いてる気がする。これ(苦笑)
どうかがんばろうかと思いますので、これからよろしくお願いします。