「俺ってクォルファ先生の怖い顔しか知らないぜ?」

「そうなの?」

「リーヴって結構判りやすいと思うんだけどねぇ」

「そうよねー。リヴェンツェルは笑うとすっごく綺麗よ?」



の言葉にうんうん。とアーシェスが頷く。むー、とルーウィンがうなる。

「…想像できない」

「まぁ、私達も付き合い長いからねー」

「といか、リーヴの笑顔って貴重だからねー」

「本当にねぇ」

「何が」

「貴方の笑顔に決まってるじゃない。リヴェンツェルせ、ん、せ、い?」

あはっ、と笑ってみる。ビクリとして、恐る恐る後ろを振り向けば噂をすれば何とやらなわけで。

「…ほう?こんな処で油を売っていたわけか。ルーウィン・ランディット。 それにアーシェス先生、先生」

「……ク、クォルファ先生」

「リーヴ、いつからそこに…」

ついさっきだ。と返し、凄みのある笑みを浮かべる。笑っていることには間違ってないが、目が笑っていない。



「どういう事か、説明願おうか?」










一言が命取り






「……でも微笑うことはあっても、笑顔ってなかなか見れないのよねぇ」


言ったら呆れられるであろう彼女の発言は、幸いにも彼には届かなかった。










[リライト] 物騒美人五題よりお借りしました。夢主は同期の先生設定。


08/03/28