「精がでますね−。雪掻き隊長さん?」
あ、今は大佐でしたっけ。
くすくすと幼なじみの笑う声が雪に溶けた。
「…」
「何?銀朱」
手を休めて振り返る。
「何故お前が此処にいるか聞いてもいいか?」
「なんでって…暇になったから」
ちょうど今日の雑務は終えたのよ。あ、書類は分類しといたからね。
そういう彼女は銀朱の補佐だったりする。
「で。銀朱達そろそろ休憩すればと声かけに来たの」
ずっとやりっぱなしだったでしょう貴方達。と軽く非難された。
そういえば休んでいない気がする。と呟くと、やっぱり。と呆れられた。
「まったく。少し位休憩しなさいよ」
そう言い、は銀朱の手を握る。
「ほら、こんなに冷たい」
「…すまん」
思わず謝る。
「なんで謝るの」
1年前−世界が終わろうとした。
謝る理由なんてないでしょう?
「貴方は貴方なりにがんばってるでしょう?」
そう言っては笑った。
「と、ゆーわけで。休憩しなさい」
せっかくお茶を持って来たんだから皆の分。
「…そうだな」
よろしい。と、満足そうに笑う彼女の顔が雪にとてもよく映えた。
--後書き--
分かるような分からないような…
すみません文が変です。
彼女はただ銀朱の身体を気遣ってるだけです。
仕事第一な人ですから(笑)