私はいろんなものに感化される。別にそれはどちらでもいいんだけど。

ただ感化されやすいからいろんな色に染まれる。紅だったり蒼だったり色々。
疑問に思ったのはいつだったか。ふと私は気付いた。


じゃあ、私の色は?


私の色はなんだろう。感化された色は私の色ではないだったら私は?


不意に怖くなった。あぁ私は何色なのだろう。






「別に気にしなくていいんじゃない?」






誰よりも黒い夜色をもつ彼に言ったらそう返された。
気にする事だから言ったのに。君は誰よりも綺麗な夜色をもっているのに。


そんなのは建前。本当は羨ましいだけあぁもう私は醜いなぁ君の色に嫉妬してるなんて。
けどわかっていてもどうしようもできない。 そんな自分が嫌い。


ふて腐れていると、持っているじゃないは。と言われた。






「何色にも染まれるのはの色が白いからでしょ」











雪の様に真っ白な、


その言葉に、私は思わず泣きたくなった。