意識が浮上する。
此処はどこだろう・・・?




周りは闇に包まれ、視認できるのは自分の身体のみ。

「私、どうしちゃったんだっけ・・・」

ぼんやりと思考する。

「そうだ、学校の帰り道で、それで」

突如闇が私を包み込んだのだった。




(−−−−−−ごめんなさい)

「・・・・・・・誰?」

頭の中で声が響く。

(ごめんなさい。私には、どうしようもなかったの・・・)
「どーゆうこと?それに貴女は」
誰。と聞くが返事は来ない。

(貴女には力がある。あの方と同じ、力が。もしかしたらこの世界を・・)

「・・・何聞いても無理そうね。これは」
響く声を聞きつつ、はぁ。とため息する。

彼女の言葉は相手に聞かす為のものではなく、むしろ独白に近かった。



(お願い・・・、ううん。・・・)

「っ?! な、何で私の名前・・・」

(””は貴女の魂の名よ。貴女にあってすぐに分かったわ。あの方の血族だって。)

その声はとても嬉しそうに言った。

(お願い、。どうか、支えてあげて・・・)

そう響いて、私の意識は薄れていった。